| ■オーストラリア編 |
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| バロッサバレー&ヤラバレー5日間 (2009年4月6〜10日) |
| 【1日目】 |
3年ぶりのオーストラリア訪問ということもあり、今回は欲張ってバロッサ・バレーとヤラ・バレーを両方一度に訪問する計画を立てました。ただし今回は、いつも同行していた妻の都合が悪く初めての一人旅となったため、ちょっと不安を抱えての出発となりました。
今回のフライトは、メルボルンもしくはアデレードに直行便があるカンタスを使用するつもりでした。ところが不況の影響か、カンタスがそれらの直行便を廃止してしまっておりいずれにせよトランジットが必要になったため、前回同様、香港経由のキャセイ便を使用しました。今回、キャセイを使って改めて思ったのですが、シート、食事、映画等のエンターテイメントのどれをとっても非常にレベルが高いですね。香港でのトランジットも、荷物はスルーですし免税店やレストランも充実しており全く苦になりません。以前はJALをよく利用していたのですが機材やサービスがイマイチで、さらに最近は子会社のJALWAYSの運営になってしまったので、全く使わなくなりました。直行便がない場合は、キャセイがお勧めかもしれませんね。
4月5日(日)18:30に成田を出発、香港経由でアデレードに到着したのは、翌日6日(月)の9:40でした。例によって麻薬犬ならぬ食物チェック犬のビーグルの歓迎を受け、厳しい手荷物検査(オーストラリアでは食品の持込みが原則禁止なので、入国時に全ての手荷物をX線で検査する)を受けましたが、ひどい混雑やトラブルもなく無事入国することができました。
空港でレンタカーを借りて、目的地のバロッサ・バレーを目指しました。空港からバロッサバレーの中心地であるタヌンダまでは車で約1時間。道もわかりやすく、数年ぶりの訪問でも迷うことなく到着しました。ひとまず今夜の宿である Barossa Weintal Resort にチェックインし、近くのデリでテイクアウトしたサンドイッチをかじりながら、午後から訪問するワイナリーの確認をしました。
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最初に訪問したのはヘンチキです。
ここのワインは昔から日本に輸入されているので、ファンの方も多いと思いますが、私自身もオーストラリアで一番好きなワイナリーのひとつです。それに当店の常連さんのお嬢さんがヘンチキ一家にホームステーしていたという偶然も重なり、バロッサに来ると必ず立ち寄ることにしています。
セールス担当のSueがワイナリーを案内してくれたのですが、オーストラリアは日本と季節が逆でちょうどブドウの収穫時期に当たっており、収穫したブドウを破砕して発酵タンクに入れる作業を見学することができました。収穫したブドウを内緒でつまみ食いさせてもらったのですが、食用のブドウよりかなり甘かったです。私たちの横でそのブドウを当然のように盗み食いしていたのが、ヘンチキ家の愛犬、スムース・ミニチュアダックスのカシオペア(愛称:カシー)です。このワンちゃんオーストラリアのワイナリーの犬を紹介した写真集"WINE
DOGS"にも載っている人気者で、その写真集でもブドウを盗み食いすることが紹介させています。ヘンチキのブドウをおやつ代わりにしているのですから、何とも贅沢なワンちゃんですよね。そのせいかちょっと(いや、かなり・・・)太り気味なんです(笑)。
このワイナリーの代表ワインと言えば、ヒル・オブ・グレース、マウント・エデレストンなどの単一畑のブドウから造られるシラーズです。オーストラリアではフランスのように厳格な法律が無いので、どの産地のどの種類のブドウを使ってワインを造っても自由なので、あまり一つの畑のブドウだけでワインを造ることはしません。その良い例がペンフォールズ社のグランジで、同社が南オーストラリア州に保有する全ての畑から一番良いブドウを選んで造られています。でもヘンチキはあくまでテロワールにこだわり、これらのワインについてはエデン・バレーにある単一畑のブドウのみを使って造っているのです。今回は両方の畑を見学させてもらいましたが、決して広大ではありませんがよく手入れされており、ヘンチキがワイン造りに傾けるこだわりや愛情を感じることができました。
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ワイナリーのエントランス |

収穫され山積みにされたブドウ |

ブドウを破砕しているところ |
これがカシーちゃん |

ブドウのおこぼれを食べています |

醸造所の中も見学しました |

樹齢150年を超すヒル・オブ・グレースの畑
看板など一切なく
隣にある白い教会が目印 |

ヒル・オブ・グレース(右)に隣接する
ヒル・オブ・ローズ(左)の畑
樹齢は20年弱でグレースの予備軍 |

マウント・エデレストンの畑
樹齢90年の樹が
緩やかな斜面に整然と並んでいます
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| 名称 |
Henschke |
| 住所等 |
Henschke Road, Keyneton, SA 5353
Tel: 08-8564-8223 |
| 営業時間 |
月〜金:9:00-16:30 土:9:00-12:00 日祝:10:00-15:00 |
| 生産量 |
年間 5万ケース |
| 設立 |
1868年 |
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次に訪れたのは、ピーター・レーマンです。
ここのワインも日本に輸入されており、先ほどのヘンチキのような超プレミアムワインは造っていませんが、コストパフォーマンスの良い多種類のワインを生産しているワイナリーとして人気があります。今回はインポーターさんにお願いして、「特別テースティング」をさせてもらいました。テースティングをする場合、通常は車の運転があるのでワインを口に含むだけで吐き出してしまうのですが、今回はちゃんとこの「特別テースティング」のために、わざわざワイナリーの近くのホテルを予約し、車を置いて歩いて来たのです。さてどんなワインをテースティングできるのか期待が膨らみます。
まずセラードアの建物を見て、その立派さに驚かされました。通常、オーストラリアのワイナリーのセラードアというと掘立て小屋のような素朴なものが多いのですが、ここは大きさといい、洗練されたたたずまいといい別格です。セラードアの一般のテースティングコーナーの奥に案内されると、そこはまるで美術館のような特別テースティング専用の部屋でした。昔、ワインの倉庫として使っていた建物を改装したとのこと。ワインのラベルに使われているアーティストの原画が惜しげもなく飾られていました。ワイナリーと絵画の関係を尋ねたところ、オーナーが大の絵画好きで、若手アーティスト育成のために資金援助などもしているそうで、自らのワインのラベルにも絵画を採用しているとのことでした。
いよいよテースティングということになり、目の前に並んだワインを見て、思わずにんまり。スタンダードのバロッサ・レンジに始まり、フラッグシップのフューチャーズ・シラーズ、8ソングズ・シラーズ、ストーンウェル・シラーズまで、これまたワイナリーを代表するワインが惜しげもなく並べられていました。このワイナリー代表ワインであるバロッサ・バレーの白・赤は当然のように素晴らしかったのですが、私が今回感銘を受けたのは、エデン・バレー産のリザーブ・リースリング2003年でした。とても複雑で余韻も長く、高級なアルザスやドイツのリースリングに一歩も引けを取らないクオリティーです。しかもこのワインが安い!何と25ドル(2000円弱)!!でも残念ながら日本は輸入されていないのです(涙)。まとめ買いしたい衝動を抑えつつ、ワイナリーを後にしました。
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洗練された外観のセラードア
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美術館のような特別テースティング専用の
テースティングルーム |

ディスプレーも洗練されています
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| 名称 |
Peter Lehmann |
| 住所等 |
Para Road, Tanunda, SA 5352
Tel: 08-8563-2100 |
| 営業時間 |
月〜金:9:30-17:00 土日祝日:10:30-16:30 |
| 生産量 |
年間 20万ケース |
| 設立 |
1979年 |
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| 【2日目】 |
2日目は、午後からメルボルンに移動するため、午前中、駆け足でいくつかのワイナリーを訪問しました。
まず訪問したのはセント・ハレット。ここはシラーズが秀逸で、オールド・ブロック、ブラックウェルなど手頃な価格でバロッサらしい凝縮感のあるシラーズを楽しめます。
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| 名称 |
St Hallet |
| 住所等 |
St Hallet Road, Tanunda, SA 5352
Tel: 08-8563-7000 |
| 営業時間 |
毎日:10:00-17:00 |
| 生産量 |
年間 10万ケース |
| 設立 |
1944年 |
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次に訪問したのは、ロックフォード。このワイナリーは私にとって思い出のワイナリーです。というのも、まだワインの商売を始める前に初めてバロッサ・バレーに来た時に、ワイナリー・ツアーのガイドをしてくれたのがここのオーナーの奥様だったのです。今から10年以上も前の懐かしい思い出です。このワイナリーでもちょうどワインの仕込みの作業中で、トラックで運んできたブドウを圧搾機に移す作業をしていました。
ここもシラーズが有名で、フラッグシップのバスケット・プレスの他、赤のスパークリングのブラック・シラーズもお勧めです。バスケット・プレスは、若いうちはタンニンが強く強烈な印象がありますが、10年ほど熟成させるととても複雑でバランスの良いワインになります。生産量が限られているのでいつもセラードアで売っているわけではありませんが、もし売っていたら Must
Buy です。なぜなら酒屋で買うと100ドル以上しますが、セラードアでは3分の1程度の値段で買えるからです。この値段設定にオーナーの人柄の良さが出ているような気がします。
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収穫したブドウを積んだトラック |

伝統的な製造機械 |

こじんまりしたセラードア |
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| 名称 |
Rockford |
| 住所等 |
Krondorf Road, Tanunda, SA 5352
Tel: 08-8563-2720 |
| 営業時間 |
毎日:11:00-17:00 |
| 生産量 |
未公表 |
| 設立 |
1984年 |
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実は今回のバロッサ・バレー訪問で、ぜひとも訪問したいワイナリーがありました。それはグレッツァーというワイナリーです。インポーターさん経由でアポをお願いしたのですが、「この時期は忙しくて、来てもらっても相手ができません」と断られてしまいました。とても残念!
ここは今マイ・ブームのワイナリーで、樹齢100年を超すシラーズ100%で造られるアモン・ラはとても素晴らしいワインです。私の独断と偏見ですが、「20年以上熟成したグランジのクオリティーを5分の1の期間と値段で楽しめるワイン」だと思います。パーカー・ポイントも毎年100点を連発しているのもうなずけます。次回はぜひ訪問してみたいです。
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名残はつきませんが、バロッサ・バレーを後にして、アデレードの空港に向かいました。メルボルンへの移動にはカンタスではなく子会社のジェット・スターを選択しました。値段の安さがが理由でしたが、ワインを10本ほど持ち込んだところ、荷物の超過料金として60ドルも取られてしまいました。それでもカンタスよりは安いのでよかったのですが、荷物の多い人は格安航空会社は気をつけたほうがよいかもしれません。しかも2時間も遅延してしまい、ホテルの到着も夜の9時近くになってしまいました。トホホ・・・
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今晩の宿は、ヤラバレーにあるヒールスヴィール・ホテルです。前々回ヤラバレーを訪問した際に、レストランを利用したのですが宿泊するのは初めてです。客室は広々して清潔ですが、古き良きオージースタイルでバス、トイレは共用のため女性にはあまりお勧めできません。ただ今回は一人旅でレストラン利用が目的ですので全く苦になりませんでした。
平日の遅い時間に到着したにも拘わらずレストランはほぼ満席。グラスワインと地元産の「ブラック・アンガス・クラブ・ステーキ」をオーダーしましたが、赤身の肉のうまみが感じられ、キノコを使ったソースもくど過ぎず淡泊過ぎず非常に美味しかったです。またグラスワインも知らない銘柄ばかりでしたが、オーナーが拘ってセレクトしているとのこと、味はまさに折り紙つき。料理もワインも大満足でした。雰囲気もサービスもよいので、ヤラバレーではお勧めのレストランです。
サービス:★★★★
料 理:★★★★★
雰 囲 気:★★★★
コストパフォーマンス:★★★★
予 算:ディナーA$ 70, 約5,200円 (2009年4月)
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| 【3日目】 |
ヤラバレーの最初の訪問は、ヤラ・ヤラです。ただし今回の訪問の目的は、商談云々ではなく、今年の夏(日本の冬)に起きた山火事の被害のお見舞いです。表通りからワイナリーへ続く脇道へ入ってしばらく行くと左右の風景が一変。火事で焼けた木々が広範囲にわたって見られました。オーナーのイアンに会って話を聞くと、今回の火事ではヤラヤラが一番被害が大きく、ブドウ畑の半分とワイン醸造設備全て、そしてワインの貯蔵庫の一部を失ってしまったとのこと。幸いメインのワイン貯蔵庫は被害を免れたので、2008年ビンテージは通常通り販売できるが、2009年については残ったブドウと友人のワイナリーから譲ってもらうブドウでワインを生産するという話でした。今日その友人とランチをするとのことなので、軽い気持ちで「誰?」と聞いたところ、何とその友人とはバス・フィリップのオーナーのフィリップ・ジョーンズ氏だというのです!ヤラ・ヤラがバス・フィリップのブドウを使ってピノ・ノワールを造るなんて、まさに夢のコラボ!!火事という不幸がなければ、まず実現しなかったであろう思いがけない話に、不謹慎ながら興奮してしまいました。
それにしてもイアンとジョーンズ氏が親友だったとは知りませんでした。しかも大切なブドウを融通してくれるほどの間柄だったとは・・・。というわけで、2009年ビンテージのヤラ・ヤラのピノ・ノワールが楽しみですね!
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樹が炭のように真黒です |

山の所々に黒い焼け跡が見えます |
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| 名称 |
Yarra Yarra |
| 住所等 |
239 Hunts Lane, Steels Creek, VIC 3775
Tel: 03-5965-2380 |
| 営業時間 |
要予約 |
| 生産量 |
未公表 |
| 設立 |
1979年 |
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次に訪問したのは、メティアです。オーナーのマーティンとは実に4年ぶりの再会ですが、彼らは現在ではワインの生産からは手を引き、在庫のワインのみを販売しているとのことでした。ワイン業界も競争が厳しく、メティアのような中小のワイナリーは、単独で生き残ることは難しくなってきているようです。仕方のないこととはいえ、優良な中小のワイナリーの造るワインがこうやって姿を消していくのはとても残念な気がします。
今回は彼らが所有するヴィンヤードのひとつ、Tarraford Vineyard の中にあるマーティンが生まれ育った実家のテラスでテースティングをさせてもらいました。ワイナリーを眺めながらのテースティングは格別で、2000年から2004年のシャルドネ、ヴィオニエ、ピノ、シラーズをテースティングしました。今回はピノとシラーズを購入する予定です。 |

マーティンの生家 |

テラスから眺めるTarraford Vineyard |
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今日の最後の訪問先は、タラワラです。ゼネラル・マネージャーのサイモンに畑を案内してもらい、ワインメーカーのクレアから醸造についての説明を聞き間もなくボトル詰されるワインのバレルテースティングもさせてもらいました。
前回、2007年11月に訪問した時にはオープン直前だった美術館とレストラン&セラードアがすっかり完成しており、平日にもかかわらずお客さんにで結構にぎわっていました。日本人の観光客もいて、このワイナリーは今ではすっかりヤラバレーの観光名所のひとつになっているようです。美味しいランチと酔っぱらわない程度の量のワイン(?)を御馳走になり、安全運転でメルボルンのホテルに向かいました。 |
| 名称 |
Tarra Warra Estate |
| 住所等 |
Healesville Road, Yarra Glen, Vic 3775
TELl: 03-5962-3311 |
| 営業時間 |
11:00-17:00 |
| 生産量 |
年間 18,000ケース |
| 設立 |
1983年 |
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メルボルンのホテルはリッジズです。このホテルには今回初めて泊まるのですが、最近改装されたばかりだけあって部屋は広くてきれいで、このホテルご自慢の「ドリーム・ベッド」の寝心地も最高です。その割には値段は手頃ですし、チャイナタウンやショッピング街が近いので食事や買い物に便利なのも気に入りました。日本人スタッフもいるので、いざという時には心強いですね。
今日の夕食は、六本木時代の常連さんで今はメルボルンに駐在しているFさん(某電機メーカー勤務)とご一緒し、チャイナタウンの中にあるシーフードレストランに行きました。新鮮な牡蠣やオマールなどを楽しみつつ、昔話やオージーワイン談義に花が咲きました。 |
| 名称 |
Rydges Melbourne |
| 住所等 |
186 Exhibition Street Melbourne VIC 3000
03-9662 0511 |
| 備考 |
ホテルのHP:http://www.rydges.com/hotel/0/RVMELB/Rydges-Melbourne.htm |
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| 【4日目】 |
今日午前中に訪問したのはヤラバレーのワンティルナです。ここはヤラバレーといってもかなりメルボルン寄りにあり、昨日訪問したワイナリーのある場所とメルボルンのちょうど中間ぐらいに位置しています。私が訪れると、元気なジャーマン・シェパードが出迎えてくれました。そういえば6年前に最初にここを訪問した時にもジャーマン・シェパードがいたのですが、確か彼女はかなりの老齢で目が不自由だったはず。オーナーのレッグに聞いてみたところ、やはり前会ったシェパードは亡くなってまた同じ種類の犬を飼ったとのこと。今度の犬はやんちゃで困る、と言いつつもかわいくてしょうがないという感じでした。
ここでも他のワイナリー同様、葡萄の収穫の最盛期を迎えており、仕事の邪魔をするのは気が引けるので、しばらく作業を見学させてもらいました。ここは年産1000ケース程の小さなワイナリーなので、作業は家族と親戚だけでまかなっているとのこと。レッグの娘でワインメーカーのマーヤン自ら破砕機にブドウを入れる作業をしていました。ワインのネーミング(ワインにはレッグの孫、つまりマーヤンの子供たちの名前が付けられている)だけでなく、ワイン造りそのものにも家族の愛情が込められているのがよくわかりました。しばらくして全員が休憩するというので、私も一緒にお茶を御馳走になり、次回の輸入の話や日本でのスキーの話(マーヤン夫妻は毎年のように日本にスキーをしに来る)をして楽しいひと時を過ごしました。今年の秋には、シャルドネとカベルネに加えて、念願のリリー・ピノノワールも輸入する予定ですのでお楽しみに。
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新しいワイン・ドッグ |

マーヤン自ら破砕作業をしています |
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| 名称 |
Wantirna Estate |
| 住所等 |
Bushy Park Lane, Wantirna South, Vic 3152
TEL: 03-9801-2367 |
| 営業時間 |
非公開 |
| 生産量 |
年間 18,000ケース |
| 設立 |
1983年 |
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午後はメルボルンに戻り、お土産等のショッピングに時間を割くことにしました。こちらでは明日からイースター・ホリデーが始まり、初日の金曜日はほぼ全ての店がクローズしてしまうため、今日のうちに買い物を済ませておく必要があるからです。家族へのお土産の他、F氏お勧めのボトル・ショップにも足を運び、いろいろと面白いワインを買い込みました。
今日の夕食は、オーストラリア最後の夜を祝って「豪華中華料理&ワイン」といきたいところですが、なにせ一人で食事をしなければならないのでそうもいきません。チャイナタウンの中華料理店をいくつかのぞいるうちに、一品料理とライスが盛合せになったメニューを発見!日本の中華料理屋にあるような「野菜炒めご飯」のようなヤツです。これなら一人でもOKということで、「牛肉のオイスターソース炒め ライス添え」とビールでこの日の夕食を済ませました。 |
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| 【5日目】 |
早いものでもう最終日。でも今日は予定が目白押しです。午前中はバス・フィリップ、午後はベスツを訪問し、しかも夜中の飛行機に乗って日本に帰るというもの。車での移動距離は1日で約700km!しかも今日はイースター・ホリデーの初日ということで渋滞が予想されたため、朝7時にホテルを出発して最初の訪問先バス・フィリップに向かいました。
バスフィリップがあるのは、メルボルンから南東に150kmほどのギップスランド。付近に観光名所等がないせいか、レンタカーの道路地図の範囲外だったため、日本から持参したグーグルマップのコピーを頼りに車を走らせること約2時間、幸運にも大きな渋滞もな無事にく目的地に到着しました。
オーストラリアを代表するカルトワイナリーなので、かなり立派なワイナリーだと思っていたのですが、近くに案内板さえなく入口に小さな看板が申し訳なさそうに出ているだけ、建物もいたって簡素でちょっと拍子抜けしてしまいました。でもよくよく考えたら、年産わずか1500ケースの超プレミアムワインを生産しているのですから、大規模な生産設備や観光客向けの立派なセラードは必要ないわけです。まさに「質実剛健、中身で勝負」という感じが伝わってきました。
待つこと数十分、オーナーのジョーンズ氏が愛犬のスキ(正式名称は「すき焼き」だそうです)と一緒に年季の入ったピックアップトラックで現れました。ジョーンズ氏とは3年前に彼が日本に来た時に六本木の店で一度会っており、久しぶりの再会をです。スキは人なつこい犬で私に飛びついて熱烈歓迎してくれるのはよいのですが、おかげでジーンズが泥だらけ。ジョーンズ氏はそんなことを全く気にする様子もなく、挨拶もそこそこに彼が情熱を注いでいるバイオダイナミズム農法によるワイン造りの哲学についての講義(?)を始めました。何ともマイペースです(苦笑)。ここではその詳細は割愛しますが、要は「農薬がいらない害虫や病気に強い品種に改良すること、そしてそれぞれのヴィンヤードの収穫量と品質の最適なバランスがとれる収穫量を守ること」、が彼のブドウ栽培の基本ポリシーだそうです。口で言うのは簡単ですが、これを商業ベースにのせて実践するのはかなり難しく、実際2008年は病気にやられてしまい収量は5〜10%に落ち込んでしまったそうです。当然収入も激減したわけですが、それでも彼はポリシーを変えるつもりはなかったようで、幸い2009年は例年通りの収穫量を確保することができたとのことです。全く彼の頑固さ、一途さには頭が下がります。
最近購入したというヴィンヤードを見学した後、いよいよお待ちかねのテースティングです。エステート・シャルドネから始まり、エステート、プレミアム、リザーブのピノ・ノワール、そしてシンガポールのレストラン用に生産しているシラーズ(一般には販売していない)までテースティングさせてもらいました。こんな豪華なテースティングはめったに経験できるものではありません。ここまで苦労して来た甲斐があったとしみじみ感じた瞬間でした。「ランチでも一緒に」と誘ってもらったのですが、午後はベスツに行く予定があったので丁重にお断りしたところ、お土産にピノ・ノワール(何と最高級のリザーブ!)と非売品のシラーズを1本ずついただきました。末端価格(麻薬じゃないんだから・・・)にして5万円ほど、最高のお土産に感謝です。
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これが入口の看板なのですが・・・ |

こんなんじゃ目立たないですよねぇ |

これが愛犬のスキ(ヤキ) |

ジョーンズ氏によく懐いています |

プレミアムとリザーブ用のヴィンヤード
葡萄の木は比較的ゆったり植えられています |

最近購入したヴィンヤード
葡萄の木の間隔が狭く収穫量も多いそうです |

キラ星のごとく勢ぞろいしたワイン |
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| 名称 |
Bass Phillip |
| 住所等 |
Tosch's Road, Leongatha South, Vic 3953
Tel: 03-5664-3341 |
| 営業時間 |
要予約 |
| 生産量 |
年間 1,500ケース |
| 設立 |
1979年 |
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バスフィリップを昼過ぎに出発しグランピアンズにあるベスツに向かいました。いったんメルボルンまで戻り、今度は西に約200kmの道のりです。今後こそ渋滞を覚悟したのですが、意外にもひどい渋滞はなし。メルボルンからグランピアンズに向かう道が、前回訪問した6年前と比べるとかなりきれいに整備されていたので、4時間ほどで到着することができました。
実はベスツに向かう途中で、ちょっとしたアクシデントが。。。とある小さな町にさしかかった時にちょっとした渋滞に出くわし、何かと思ったら路上で警官がアルコール・チェック(飲酒運転のチェック)をやっていたのです。午前中にワインのテースティングをしていたので一瞬「まずい!」と思ったのですが、結果はセーフ。テースティングの際に、飲み込まずにちゃんと吐き出したのがよかったようです。後で友人のF氏から聞いたのですが、週末、特に連休中は昼間よく幹線道路沿いでアルコール・チェックをしているとのこと。昼間外でバーベキューをして飲酒運転をしないよう、注意喚起しているのでしょうか。みなさんもワイナリー見学に行く際にはくれぐれもご注意ください。
ベスツは長年取引しているワイナリーで、今では家族同然の付き合いとなったオーナーのヴィヴィアンとクリスのトムソン夫妻に会いに行くのが訪問の主な目的です。時間がある時は、泊めてもらって一緒にディナーをしたりするのですが、今回は滞在時間わずか3時間ほどだったので、もっぱら商談が中心となりました。それでも深夜のフライトで日本に帰る私のためにクリスが軽食を用意してくれて、二人と楽しいひと時を過ごすことができたことに感謝しています。
ここでもちょうどブドウの収穫時期ということで、今回は特別にワインの醸造体験をさせてもらいました。赤ワインを造る場合、ブドウを皮ごと破砕した後すぐに圧搾せずに、時々かき混ぜながら(バトナージュ)しばらく置いておく(赤ワインの色をつけるため)のですが、そのバトナージュの作業をやらせてもらいました。大樽にぎっしり入れられたブドウを棒でかき混ぜるのはかなりの力仕事、重労働で、2,3分で音を上げてしまいました。この後、仕込んだばかりで醗酵途中のワインのテースティングなどもさせてもらい、いつもの訪問とは一味違った体験ができました。
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バトナージュの作業 ヴィヴィアンと |

これは2009年GWカベルネになります |

仕込んだばかりの醗酵中のワイン |

愛犬のシャーリーちゃんも元気でした |
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| 名称 |
Best's Wines |
| 住所等 |
111 Best's Road, Great Western, Vic 3377
Tel: 03-5356-2250 |
| 営業時間 |
月〜土:10:00-17:00 日:11:00-16:00 |
| 生産量 |
年間 22,000ケース |
| 設立 |
1867年 |
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| 今回の旅行では特に新しいワイナリーを開拓しませんでしたが、久々にワイナリーを訪れてみて、いろいろと新たな刺激を受けました。これからも素晴らしいオージーワインを皆さんに紹介していきたいと思います。 |
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